熱中症の進行スピードは非常に速く、短時間で容態が急変することがあります。現場で様子を見るべきか、直ちに119番通報して救急搬送を依頼すべきかの境界線を押さえておくことが命を救います。
迷わず救急車を呼ぶべき明確な基準は次の通りです。
- 自力で水分や電解質を摂取できない: 意識が朦朧としている、または吐き気が強くて水分を飲み込めない状態は、点滴による急速な輸液が必須となります。
- 受け答えがおかしい・意識障害がある: 自分の名前や現在地が言えない、視線が合わない、呼びかけても反応が鈍い場合は脳機能に深刻な障害が及んでいます。
- 応急処置を施しても15〜20分以上症状が改善しない: 体を冷やして経口補水液を飲ませても、耳鳴りや激しいだるさ、頭痛が引かない場合は自力回復の限界を超えています。
- 体温が異常に高く皮膚が乾燥している: 重度の熱射病に移行している兆候であり、1分1秒を争う集中治療が必要です。
判断に迷った際は、各地域の救急安心センター事業(#7119)へ電話相談するのも有効ですが、少しでも本人の様子がおかしいと感じたなら躊躇せず119番通報を選択してください。