日本の少年漫画史において、彼の残した足跡はあまりにも巨大だ。『怪物くん』で描かれた怪物ランドの王子と人間界の少年たちとのコミカルな交流は、キャラクタービジネスの先駆けとなり、いま読んでもキャラクターの造形美に脱帽させられる。『プロゴルファー猿』に至っては、スポーツ漫画に「必殺技」や「異能のライバル」という概念を確立させた金字塔だ。
これらの作品群が漫画業界に与えた影響は計り知れない。アイデアの宝庫とも言える破天荒なストーリー展開と、緻密に計算されたコマ割りのロジック。読者を一瞬で物語の世界へと引きずり込む力強さは、電子画面という新しいキャンバスを得たことで、むしろその革新性を増している。