厚別公園競技場に対する世間の評価は、世代や利用目的によって鮮やかなコントラストを描いている。SNSや掲示板、サポーターコミュニティに寄せられたネットの反応を検証すると、共存するふたつの本音が浮かび上がる。
好意的な意見として圧倒的なのは、屋外スタジアムならではの開放感と情緒に対する賛辞だ。
「夏場、西日が沈む時間帯の厚別で飲むビールとジンギスカン風のスタジアムグルメは至高」
「ピッチと客席を吹き抜ける北海道の乾いた風、土と芝生の匂いはドームでは決して味わえない」
「厚別で勝った時の『厚別万歳』は、サポーター人生で最も魂が震える瞬間」
といった、スタジアムが積み重ねてきた記憶への愛着が熱烈に語られている。
対照的に、設備面へのシビアな不満も後を絶たない。
「春先や秋口のナイターは凍えるほど寒く、雨が降ると屋根がないため逃げ場がない」
「トイレの数が収容人数に対して少なく、ハーフタイムの行列が絶望的」
「陸上トラックがあるため、ゴール前の細かな攻防が肉眼では見えづらい」
といった現実的な指摘だ。特に近年の国内スタジアムが専用化・高規格化を進めるなかで、昭和〜平成初期の構造をそのまま残す厚別のインフラ格差を懸念する声は根強い。