「時効がなくなったことで、警察が見捨てないでいてくれるという希望が持てるようになった」。愛する家族を奪われた遺族たちの言葉には、深い実感が込められている。かつては時効成立の日が近づくたびにメディアが騒ぎ立て、期限が過ぎれば警察の捜査本部が解散するという残酷な現実が存在した。
現在は、事件から何年が経過しようとも遺族と捜査員が定期的に連絡を取り合い、新たな情報の提供を呼びかける関係が維持されている。時効撤廃は単なる法律上の手続き変更にとどまらず、被害者遺族の心に寄り添い続けるための不可欠な人道上の枠組みとして機能しているのだ。