なぜ岡山でブラジルなのか。誰もが抱くこの素朴な疑問こそ、同園最大の武器である。かつて入場者数の低下に苦しんだ時期、起死回生の一手として導入されたのがサンバチームの常駐だった。本国ブラジルから招聘されたプロのダンサーたちが、陽気なリズムに合わせて園内を練り歩く。来場者は容赦なく巻き込まれ、手を取り合って踊らされるうちに日々の悩みなど吹き飛んでしまう。
コンセプトのブレや迷いなど一切ない。「瀬戸内海の絶景」と「本場のサンバ」、そして「手加減なしの絶叫マシーン」。一見すると支離滅裂な組み合わせが、中途半端なテーマパークには絶対真似できない「カオスな非日常」を生み出した。この強烈な個性がリピーターの心を掴んで離さない。