フィリピン人女性と接した多くの日本人がまず口を揃えるのが、「底抜けに明るく、笑顔が絶えない」という印象です。南国の温暖な気候風土に加え、フィリピンには古くから「バハラナ(なんとかなるさ)」という精神と、地域や共同体で支え合う「バヤニハン(助け合い)」の文化が根付いています。困難な状況に直面してもユーモアを忘れず、前向きに乗り越えようとする姿勢は、彼女たちの最大の美点といえます。
また、東南アジア諸国の中でもフィリピンは突出したカトリック信仰国(国民の約8割以上がキリスト教カトリック)です。教会での礼拝や祈りが日常に溶け込んでおり、博愛精神や弱者へのいたわりが幼少期から育まれています。出入国在留管理庁の在留外国人統計を見ても、日本で働くフィリピン人は対人コミュニケーションやホスピタリティにおいて極めて高い評価を得ており、周囲をパッと明るくする天性のコミュ力を持っています。
しかし、この「他者との調和(パキキサマ)」を重んじる文化は、裏を返せば「面子(アモール・プロピオ)」を極端に傷つけられることを嫌う気質にもつながります。大勢の前で怒鳴られたり、プライドを否定されたりすることに対しては、日本人以上に強い拒絶反応を示すため、感情的な衝突を避ける配慮が常に求められます。