各財閥グループの中核を担うのが「御三家」と呼ばれる金融・商社・重工または不動産セクターです。主要3業界における勢力図を比較すると、各グループの戦略の違いが鮮明に浮かび上がります。
1. メガバンク(金融)の力関係
三菱グループの三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は、国内最大の資産規模とグローバル拠点を持ち、名実ともに国内トップバンクとして君臨しています。一方、三井と住友が2001年に統合して誕生した三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)は、強固な収益力と迅速な意思決定を武器にMUFGに肉薄しており、デジタル金融やリテール戦略で激しい首位争いを展開しています。
2. 総合商社の攻防
総合商社業界では、三菱商事と三井物産が熾烈な首位・2位争いを演じています。三菱商事は幅広い産業群と手堅い経営管理で高い利益水準を維持し、三井物産はLNG(液化天然ガス)や鉄鉱石などの金属資源分野で強みを発揮しています。住友商事はメディア・デジタルやインフラ分野に注力し、独自のポジショニングを確立しています。
3. 不動産・デベロッパーの覇権
不動産業界において長年トップを走り続けるのが三井不動産(日本橋再開発、東京ミッドタウンなど)です。商業施設と都市開発の企画力で業界をリードしています。これを追う三菱地所は、東京駅前の丸の内・大手町エリアを掌握する「丸の内の大家」として盤石の収益基盤と高いブランド力を誇ります。住友不動産は都心のオフィスビル開発とマンション分譲で卓越した営業力と利益率を叩き出しています。