元のデータを書き換えることなく、別セルに関数を用いてスマートに数値を抽出・連携させたいケースでは、数式によるアプローチが最適解となります。
基本的なVALUE関数 使い方は非常にシンプルです。「=VALUE(参照セル)」と入力するだけで、文字列として格納されていたテキストが計算可能な数値へと変換されます。例えば、A2セルに文字列の「5000」が入っている場合、B2セルに「=VALUE(A2)」と記述すれば、B列には演算可能な正規の数値が展開されます。VLOOKUP関数で照合を行う際にも、「=VLOOKUP(VALUE(A2), 参照範囲, 列番号, FALSE)」のように検索値をVALUE関数でラップすることで、型不整合による#N/Aエラーを未然に防ぐことが可能です。
一方、越境ECやグローバル拠点のERPデータを取り扱う現場で真価を発揮するのがNUMBERVALUE関数です。欧州圏などのデータでは、桁区切りにピリオド(.)、小数点にカンマ(,)を使用する地域規格(ロケール)が存在します。通常のVALUE関数では「1.234,56」のような文字列は認識できず#VALUE!エラーを吐き出しますが、NUMBERVALUE関数を用いれば「=NUMBERVALUE(A2, ",", ".")」と引数を指定することで、海外仕様の文字列も日本標準の「1234.56」という数値へ完璧に翻訳されます。グローバル化が進む現代ビジネスにおいて、知っておくべき必須の関数です。