世界最高峰の舞台で活躍する日本人選手たちのプレイには、緻密な理屈が存在する。例えば三笘薫の代名詞であるぬかるむようなドリブル突破。彼は大学時代の卒論で自らカメラを頭部に装着し、ドリブル時の視線や姿勢、緩急のつけ方を研究したことで知られている。これをスポーツ科学の観点から小学生・中学生向けに応用してみるのはどうだろうか。
一歩目の踏み込み時の身体の傾き、相手ディフェンダーの重心が移動した瞬間を見逃さない観察力。一方で、久保建英が見せる圧巻のゲームメイク能力は、「首振り(首を振って周囲を確認する動作)」の頻度とタイミングに秘密がある。試合中の1分間に何回首を振り、首を振った直後にどのようなパスを選択しているかをカウントしてみる。生きたスポーツ科学の教材が、ここにある。