なぜ「威嚇」がこれほど好まれるのか。その背景には、スクリーンを彩ってきたアイコニックなキャラクターたちの影響が見え隠れする。米アカデミー賞視覚効果賞を受賞し、世界中を熱狂させた『ゴジラ-1.0』が証明したように、巨大な怪獣が放つ「咆哮」は人々の根源的な感情を揺さぶるエネルギーを秘めている。
一方で、ピクサーの名作『モンスターズ・インク』で描かれたような、「怖がらせ屋」でありながらどこか優しく、ドジで愛くるしいモンスター像も現代人の脳裏に深く刻まれている。怒りや威圧をそのままぶつけるのではなく、映画的なユーモアでコーティングして相手に届ける。ガオーのポーズには、緊迫した空気を一瞬で和らげるクッションとしての役割が託されているのだ。