ロケ撮影において最も警戒すべきトラブルが「無許可撮影」によるトラブルや撮影の中断です。撮影場所の区分に応じて、適切な手続きを踏む必要があります。
公道上で三脚や照明を立てて撮影する場合、あるいは通行を一時的に制限する場合は、管轄する警察署へ「道路使用許可申請」を提出しなければなりません。申請から許可証の発行までは通常中2日〜1週間程度かかるため、余裕を持った申請スケジュールが求められます。公園や河川敷であれば、自治体の土木事務所や河川国道事務所への「占用許可申請」が必要です。
店舗や寺社仏閣、商業施設などの私有地では、施設責任者に対して企画書を提示し、「施設利用承諾書」や「撮影承諾書」を取り交わします。近年はコンプライアンス意識の高まりから、作品の趣旨や露出メディアの範囲、クレジット表記の有無まで契約書面で明記を求められるケースが増えています。近隣住民への事前挨拶や、ゴミの完全撤去といった映像制作ロケ撮影マナーの徹底が、今後の撮影環境を守ることにつながります。