多くの食通がこぞって注文し、SNSでも驚きの声が絶えないのが「黒毛和牛食べ放題コース」の存在だ。食べ放題と聞けば、どこかで肉質への妥協を想像するかもしれない。しかし、その先入観は最初の一皿で小気味よく打ち砕かれる。
皿の上に並ぶのは、繊細なサシが均一に入った見事な黒毛和牛。火を通せば余分な脂が落ち、肉本来の芳醇な甘みとコクが舌の上でほどけていく。さらに、鮮度管理が極めて難しい焼肉・ホルモン料理の数々も一切の臭みがなく、丁寧な下処理が施されていることがありありと伝わってくる。
「食べ放題だからこそ、最初から最後まで感動が続く構成にしなければ意味がありません」と、ブランドを率いる総料理長は語る。門外不出の特製タレは、肉の部位ごとに配合を変えるこだわりよう。限界まで原価率を引き上げ、客に最高の体験を持ち帰ってもらうという執念が、このコースを満席にし続ける最大の原動力なのだ。