スポーツ界の殿堂入りといえば、通算勝利数やタイトル獲得数といった明確なスタッツに基づく選出が一般的です。しかし、WWEホール・オブ・フェームの選考基準には公式に明文化された数値基準が存在しません。
選考において決定打となるのは、主に以下の要素です。
第一に「プロレス業界全体への歴史的・文化的インパクト」、第二に「WWEおよび提携団体での興行的な貢献度」、そして第三に「引退やキャリアの節目におけるタイミング」です。プロレス界の最高責任者やクリエイティブチームの意向が大きく反映されるため、WWE専属として長年活躍した選手だけでなく、他団体で歴史を作ったリビングレジェンドが選出されるケースも珍しくありません。
また、過去の契約トラブルや確執が雪解けを迎えたタイミングで殿堂入りが打診されることも多く、大人のビジネス判断やファンコミュニティの熱量が複雑に絡み合う点も、WWEならではの人間味あふれる舞台裏といえます。