組織のトップに君臨し続ける井上邦雄組長。しかし、その足元はグラついている。
神戸市中央区に置かれていた拠点は、警察による「特定抗争指定暴力団」の指定に伴い使用制限が掛けられた。組長周辺を守る側近の数も減少し、事実上の孤立状態に陥っている。側近として長年支えたベテラン幹部らも、次々と戦線を離脱した。
かつては定例会が定期的に催され、全国から組長が集結する光景が見られた。だが現在、大規模な会合を開くことすら困難だ。連絡網の伝達ミスや指示の不徹底が常態化しており、本部指示が末端まで届かない構造的な欠陥が浮き彫りになっている。