山陽道との最大の違いであり、中国道最大の落とし穴となっているのが中国道ガソリンスタンド空白区間の存在です。全線540kmをカバーする中国自動車道上り給油所一覧を精査すると、稼働している給油所はわずか6カ所しか存在しません。
とりわけ深刻なのが、夜間走行時における広島から岡山にかけての区間です。七塚原SAの給油所は22:00に営業を終了します。さらに次にある大佐SAには給油所自体が設置されていません。その結果、22:00を過ぎると安佐SAから勝央SAまでの約193kmにわたり、ガソリンスタンドが1軒も営業していないという致命的な空白地帯が出現します。
NEXCO西日本の統計資料によると、高速道路上での事故・トラブル出動要因において「燃料切れ(ガス欠)」は常に上位を占めています。急勾配やアップダウンが続く中国道では、平坦なバイパス道に比べて燃費が15〜20%悪化する傾向があり、燃料警告灯が点灯した段階では最寄りの給油所まで辿り着けないケースが頻発しています。
ネット上の七塚原SA上り口コミでも、「夜遅くに立ち寄ったらスタンドが真っ暗で血の気が引いた」「次のスタンドまでヒヤヒヤしながら走った」というリアルな体験談が散見されます。また、大佐SA上り営業時間についてもフードコートや売店が20:00〜21:00にはクローズしてしまうため、「SAの看板を信用して夜間に突入したものの自販機しか動いていなかった」という失敗が後を絶ちません。夜間に中国道を走る際は、中国道サービスエリア24時間営業を維持している美東、安佐、勝央、加西の各拠点で、残量にかかわらず早め早めの給油を行う鉄則を死守しなければなりません。