直線は綺麗に縫えても、角(コーナー)やカーブに差し掛かった途端にステッチが崩れてしまうという声は非常に多く聞かれます。角で糸が外側に滑り落ちてしまうトラブルは、角の頂点における糸の固定法を知るだけで劇的に解消されます。
端正な仕上がりを作るブランケットステッチ 角の縫い方の極意は、「角の頂点となる同一の針穴に、合計3回針を通す」という三叉路(さんさろ)の技法です。角の手前まで進んだら、以下の3ステップを実行します。
- ステップ1(直前目):角の角頂から手前数ミリの正規位置で針を刺し、通常通り角の手前の辺を固定する。
- ステップ2(頂点目):角の最頂点の穴に針を刺し、針先を布の角の先端(対角線上)に向けて糸を掛け、引き抜く。これにより、角の頂点にピタリと沿う斜め45度のステッチが形成される。
- ステップ3(次辺の1目):再び「ステップ2とまったく同じ頂点の穴」に針を刺し、今度は新しく進む辺の方向へ糸を掛けて引き抜く。
この「同一穴への3回刺し」を行うことで、角を支点とした扇状のステッチが完成し、布端のほつれを完全に防ぎながら、凛とした美しい直角を描くことができます。
一方、コースターやアップリケなどで多用されるブランケットステッチ 円形の縫い方では、「内周と外周の距離差」を意識した配分設計が鍵を握ります。円周を縫う際は、布端(外周)の間隔よりも、針を刺す内側の穴の間隔のほうが物理的に狭くなります。針目を布の中心に向かって放射状に刺し進めないと、ステッチが進行方向へ倒れ込んでしまいます。一定の円弧を保ちつつ、最後の1目と最初の1目の頭のループを針で綺麗に交差させて潜らせることで、継ぎ目の分からない円形ステッチが仕上がります。