無限城編の開幕と同時に、珠世は産屋敷耀哉(おぶやしきかがや)の自爆策に呼応して無惨の元へ突入。自らの拳ごと「人間化の薬」を無惨の胸へ突き刺しました。
激昂する無惨に頭部を鷲掴みにされ、肉体を激しく破壊されながらも、珠世の瞳から光が消えることはありませんでした。無惨が放った「しつこい女だ、お前には何の得もないだろう」という問いに対し、珠世が返した名言・セリフは読者の胸を強く打ちます。
「無駄に命を消費させただけだ…!夫と…子供の命を返せッ!!」
普段の穏やかで慈愛に満ちた表情とは一変した、鬼気迫る形相での叫び。彼女が生き続けた400年の苦痛と怨嗟が凝縮されたこの瞬間、珠世は無惨の手によって頭部を握り潰され、壮絶な死亡シーンを迎えます。
彼女が自爆同然の特攻を選んだ理由は明確でした。無惨クラスの絶対強者に対し、遠隔攻撃や生半可な奇襲で薬を注入することは不可能です。自らの肉体を餌として喰わせ、吸収させることでしか、確実に薬を全身へ行き渡らせる手段がなかったためです。