「小説家になろう」で連載されたWEB版と、MFブックスより刊行されている書籍版では、マインの運命のディテールに細かな差異が存在する。WEB版における彼女の末路は、まさに拷問と魂の破壊というグロテスクの極致だった。読者の溜飲を下げる一方、その苛烈すぎる描写は大きな物議を醸した。
対して書籍版では、背後に潜む「波の黒幕」や他国の勢力との関わりがより重層的に描かれ、単なる個人の悪意から巨大な陰謀の駒としての側面が強まっている。それでもなお、自らの保身と他者への害意に溺れ、破滅へと突き進む本質は変わらない。アネコユサギによる緻密な世界観構築が、彼女の因果応報をより説得力あるものへと昇華させている。