2人が婚姻届を提出したのは、2020年6月1日のことでした。同月5日、連名で報道各社に送られたファクスを通じて結婚が公表されると、日本中に驚きと祝福の声が広がりました。
当時、世界はパンデミックの混乱期に直面していました。結婚発表における公式コメントには、当時の緊迫した世情を踏まえた真摯な思いが克明に綴られています。
「世界中が大変な状況になり、このような時に結婚をすべきか迷いもございましたが、このような危機を乗り越え、共に役者業に邁進して参りたいと決意いたしました」
この誠実な文面は多くの共感を呼びました。清野菜名が結婚の決め手とした背景には、女優としての転換期を支え続けた生田斗真の包容力がありました。2018年のドラマ『今日から俺は!!』でのブレイク以降、激増するオファーとプレッシャーに直面していた清野にとって、同じ演劇界で孤高の戦いを続けてきた夫の存在は最大の精神的支柱となっていました。
一方の生田斗真にとっても、30代半ばを迎え「役者として一生を添い遂げるパートナー」を明確に見定めた時期であり、10年の年齢差を超えて互いのプロ意識を信じ合えたことが最終的な決断につながりました。