ハイエースの後部座席(セカンドシート・サードシート)はリアタイヤの直上に位置しているため、ドライバー以上に突き上げや横揺れの影響を強く受けます。家族や同乗者から「酔いやすい」「跳ねて落ち着かない」とクレームが出ている場合、以下の専用パーツ導入が決定打となります。
減衰力調整式ショックアブソーバーへの交換
スプリングの伸縮運動を抑制するショックアブソーバー(ダンパー)を、減衰力調整ダイヤル付きの社外品に交換するカスタムは、最も支持されている対策です。代表的な製品として「KYB(カヤバ)Extage」「ビルシュタイン」「オーリンズ」「ユーアイビークル専用ダンパー」などが挙げられます。
純正ショックは減衰力が弱く、一度跳ね上がると車体が何回も上下にユサユサと揺れ続けます。減衰力の高いショックアブソーバーに交換することで、段差を越えた後の揺れが一発でピタッと収束し、高速道路でのフラつきや車線変更時の不安感が劇的に解消されます。8段〜14段などのダイヤル調整が可能なタイプを選べば、普段の街乗りは柔らかめ、荷物を積んだ遠出は硬めといった自在なセッティングが可能です。
リア追加スタビライザーの驚異的な効果
ハイエースの標準車にはフロントにしかスタビライザー(アンチロールバー)が装着されておらず、リアには備わっていません。これが、交差点を曲がる際や高速道路の横風で車体が大きくグラリと傾く元凶です。
クスコ(CUSCO)やユーアイビークルからリリースされている「リア追加スタビライザー」を装着すると、リアの左右サスペンションが連結され、横揺れ(ロール)が大幅に抑制されます。背の高いハイエース特有のグラつきが抑えられ、後部座席に乗っている人が頭を左右に揺さぶられなくなるため、車酔いの発生率を大幅に低下させる効果があります。
コンフォートリーフスプリングによる根本治療
突き上げの根本原因である「硬すぎる板バネ」そのものを、乗用ユースに特化したバネレート設計の「コンフォートリーフ」へと交換する手法です。板バネの枚数やスパン(長さ)、厚みを再設計することで、空車時でもしなやかに足回りが動くようになります。積載性能は若干制限(積載量250kg〜350kg程度への変更)されるものの、後部座席の乗り心地は乗用ミニバンに迫る快適性へと進化します。