彼のプレースタイルを語る上で欠かせないのが、世界最高峰のプロリーグであるイタリア・セリエAでの経験だ。パドヴァ、そしてモンツァでのシーズンを通じて、彼は世界トップのビッグサーバーたちと対峙し続けた。時速120キロを超える弾丸サーブを日常的に受け続けた経験が、彼のレシーブ力に圧倒的な安定感をもたらした。
アウトサイドヒッターでありながら、リベロ顔負けの守備範囲を誇る。これこそが彼を唯一無二の存在にしている最大の武器だ。崩れた体勢からでも完璧にセッターへボールを届ける面作りの技術は、芸術の域に達している。
さらに守備から攻撃への切り替えスピードの速さも格段に増した。自らがサーブレシーブを上げた直後、コート中央のバックアタック(パイプ攻撃)へ飛び込む。相手ブロックが完成する前に叩き込まれるその一撃は、対戦相手にとって悪夢以外の何物でもない。