警察によるマンション型エステへの手入れは、偶発的に行われるものではありません。半年近くに及ぶ緻密な捜査プロセスを経て、確実に有罪立証できる証拠を固めたうえで実行に移されます。
報道各社の取材データや法曹関係者の証言によると、標準的な捜査プロセスは次のように進行します。
ステップ1:内偵調査と証拠収集
捜査員が一般客を装って予約・入店し、実際の施術内容を確認する「潜入捜査(おとり捜査類似の手法)」や、店舗ゴミから使用済み避妊具・オイル・紙パンツなどの物証を回収します。同時に、マンション共用部の防犯カメラ映像から客足の頻度と売上規模を算定します。
ステップ2:裁判所への捜索差押許可状請求
収集した証拠をもとに、風営法違反(無届営業)や売春防止法違反容疑で裁判所に令状を請求します。この段階で、店舗運営者、実質的オーナー、部屋の賃借人の身元が完全に特定されます。
ステップ3:突入(ガサ入れ)の決行
捜査員複数名が営業時間中に現場マンションへ踏み込みます。証拠隠滅を防ぐため、インターホン応答のタイミングや客の退店時を見計らって一気に室内へ突入し、施術現場を直接押さえます。
ステップ4:現行犯逮捕と押収品の保全
現場にいる経営者やセラピストの身柄を確保し、売上金、予約管理用スマートフォン、顧客名簿(LINE履歴や通話記録)、防犯カメラサーバーなどを漏れなく差し押さえます。