この歴史的なイノベーションを牽引するのは、トップレベルの研究者と臨床医のタッグだ。国立循環器病研究センターの小川久雄理事長は、予防から先端的治療までをシームレスにつなぐ病院経営と研究方針を強力に推進。国内の循環器医療体制を新たな次元へと引き上げた。
一方、現場の第一線で高度な医療技術を実践する脳神経外科および循環器領域のキーマン、飯原弘二医師ら専門チームの貢献も見逃せない。循環器内科学の低侵襲カテーテル治療と、心臓血管外科学の高度な手術手技が融合したハイブリッド治療は、従来の手術リスクが高かった高齢患者に対しても劇的な生存率改善をもたらしている。内科と外科の垣根を取り払った学際的アプローチこそが、新時代を開く鍵となった。