特撮作品から世界的ビッグスターへ。この極めて日本的なキャリアパスを確立させたのが平成の仮面ライダーシリーズだ。新人俳優が約1年間におよぶ長丁場のロケとアフレコ、ファンイベントを並行してこなす環境は、まさに「実戦型のアクターズスクール」そのものだった。
デビュー当時は荒削りだった演技が、放送後半に向けて見違えるほど鋭さを増していく過程は、リアルタイムで番組を追う視聴者の心をつかんで離さなかった。現在、映画や連続ドラマで主演を張る元ライダー俳優たちは、その原点で培われたタフネスと人間味あふれる表現力を武器に、表現の領域を更新し続けている。