テレビの視聴スタイルが激変する中で、アナウンサーの評価軸も多様化している。リアルタイム視聴だけでなく、TVerによる見逃し配信やABEMAに代表されるネット生配信での再生数が、人気と影響力を測る重要な指標となった。
例えばテレビ朝日の『報道ステーション』に代表される報道番組では、緊張感が漂う現場から正確な情報を刻一刻と伝え、緊急時に冷静な判断を下す「真実味」と「信頼感」が命だ。一言のニュアンスの違いが大きな議論を呼ぶだけに、深い教養と観察眼が要求される。
対照的にバラエティ番組では、場の空気を瞬時に読み、笑いを生み出す臨機応変なコメント力が求められる。いじられ役に徹することもあれば、毒舌で番組をスパイスアップすることもある。報道とバラエティ、その双方で卓越したパフォーマンスを発揮できる人材こそが、今の時代における「本物の伝える手腕」を持つ者として重宝される。