みなとみらいホールは、大ホールだけでなく小ホール(全440席)もまた国内外の一流演奏家から絶賛される空間です。シューボックス型の小ホールは、室内楽や古楽、ピアノソロ、声楽のニュアンスを余すところなく拾い上げます。小ホールにおいては最後列であってもステージまでの距離が極めて近く、どこを選んでも一定以上の音響体験が保証されていますが、特におすすめなのは1階中央ブロックの5〜8列目です。弦楽器の弓が弦を擦る摩擦音や歌手の息づかいが、耳元で奏でられているかのような圧倒的親密感に包まれます。
また、大ホールの象徴であるパイプオルガン「ルーシー」を鑑賞するためのベストポジションについても触れておきましょう。ルーシーは米国の名門C.B.フィスク社製で、4,623本ものパイプを持つ名器です。その壮麗なファサードと空間を満たす荘厳な重低音を全身で浴びるなら、2階席正面の中央列が至高の選択肢となります。視線がちょうどパイプオルガンの中央高さに合致し、天上から降り注ぐような音のカーテンに包まれる特別な感覚を堪能できます。