高効率給湯器の普及によって、お湯を沸かすコスト構造そのものも劇的な変化を迎えている。
脱炭素化を掲げる「省エネ住宅2026推進プロジェクト」の後押しもあり、新築・リフォーム市場ではヒートポンプ技術を用いたエコキュートの導入が標準化しつつある。エコキュートは大気中の熱を利用してお湯を沸き上げるため、従来の都市ガス給湯器に比べて給湯にかかる光熱費を3分の1から4分の1程度まで圧縮できる。
昼間の太陽光発電の余剰電力を活用して湯沸かしを行うスマート給湯システムも実用化が進む。何リットル溜めるかという「量の管理」に加え、いつどのエネルギーで沸かすかという「時間の最適化」が、現代の住宅設備における最先端のテーマとなっている。