家庭用ミシンにおけるまつり縫い機能は、国内主要メーカーごとに模様選択の名称や操作系統が最適化されています。各メーカーの標準的な設定手順を把握しておくことで、迷わずスムーズに作業へ移ることができます。
ブラザー(Brother)ミシンの設定手順
ブラザー製ミシンの場合、模様選択パネルから「まつりぬい(ブラインドステッチ)」のアイコンを選択します。伸縮性のない普通地用の「まつりぬい」と、ニットやジャージ素材に適した「伸縮まつりぬい」の2種類が用意されているモデルが多く存在します。
付属のまつり縫い押さえ「R」を取り付け、押さえについている白い調整ネジを回してガイドの位置を合わせます。液晶画面が付いている機種では、縫い目の幅(振り幅)を0.5刻みで細かく微調整できるため、「初期設定の振り幅から0.5〜1.0程度狭める」と表に糸が出にくくなり、非常に美しい仕上がりになります。
ジャノメ(Janome)ミシンの設定手順
ジャノメ製ミシンでは、押さえ「G」(まつり縫い押さえ)を使用します。模様ダイヤルまたはタッチパネルでまつり縫い模様(通常生地用またはニット用)を選択します。
ジャノメの押さえはガイド板のネジ精度が高く、ネジを回すことでガイドが左右にスムーズにスライドします。糸調子ダイヤルは、自動設定から「やや弱め(数値で言えば3〜4前後)」に設定するのが綺麗に仕上げるコツです。
糸調子と針番手の最適な組み合わせ
美しいまつり縫いを成立させるための推奨セッティング基準は以下の通りです。
- 薄地〜普通地(綿・ポリエステル・薄手ウール):ミシン針9号〜11番、ミシン糸60番〜90番(薄地用ファインミシン糸推奨)
- 厚地(ウールスラックス・コート等):ミシン針14番、ミシン糸50番〜60番
- 糸調子:標準よりも目盛りを0.5〜1段階緩める(上糸の引きつれを防ぐため)