座長を務めた米倉涼子の圧倒的なオーラは、現場の空気を常に引き締めていた。謎多き35歳の編入生・馬場亜矢子として、高校生の歪んだ日常に土足で踏み込んでいく米倉の気迫に対し、若手陣も一歩も引かない芝居で応戦した。その現場の緊張感こそが、ドラマの推進力となっていたのは間違いない。
いま振り返れば、3年A組の教室に並んでいた顔ぶれは奇跡的な豪華さだ。凶暴性とカリスマ性を漂わせる男子生徒を演じた菅田将暉、陰影のある佇まいで物語の鍵を握った山﨑賢人をはじめ、現在トップシーンを走る実力派たちが同じ空間で火花を散らしていた。新川優愛もまた、彼らと同世代のライバルとして切磋琢磨しながら、自らの表現力を限界まで研ぎ澄ましていたのである。