彼女の凄みを語る上で絶対に外せないのが、映像作品と大型ミュージカル舞台という二つの異なる領域を高次元で往還する能力だ。名作ミュージカルや話題の舞台で見せてきた豊かな歌唱力と圧倒的な身体表現は、単なる「映像女優の客演」の域を遥かに超えている。
声量や音程の正確さだけでなく、歌詞の一語一語に感情を乗せて客席の隅々まで届ける圧倒的な表現力。舞台で培われたそのタフな表現の骨格は、テレビドラマの繊細なアップ画面でも存分に活かされており、セリフの行間にある深い物語を視聴者に想像させる。このハイブリッドな表現力こそ、同世代の俳優たちの中で異彩を放つ最大の武器となっている。