ネット上の考察においてしばしば見受けられる「誤解」について、客観的な原作描写を基に是正します。
第1の誤解は、「日の呼吸を完成させた竈門炭治郎が歴代最強になった」という説です。確かに炭治郎は最終決戦で「無我の境地」と「ヒノカミ神楽(日の呼吸)13ノ型」を繋ぎ、単独で無惨と斬り結ぶ超人的な成長を遂げました。しかし、これは縁壱のように無惨を圧倒したわけではなく、後述する薬で極限まで弱体化した無惨を「夜明けまで足止めした」戦いでした。人間の状態の炭治郎は、歴代最強ではなく「柱上位〜悲鳴嶼に迫るトップ剣士」の領域と見るのが妥当です。(※一時的に変異した鬼化炭治郎は太陽克服と無敵の再生力を得ましたが、人格を失った暴走状態であるため通常の剣士比較からは除外されます)。
第2の誤解は、「鬼舞辻無惨はラスボスにしては弱かったのではないか」という過小評価です。作中で無惨が見せた戦いは、珠世が投与した「人間返り」「1分で50年老化(合計9000年以上の老化)」「分裂阻止」「細胞破壊」という4重の超猛毒デバフによって戦闘力が大幅に削がれた状態でした。全盛期の無惨であれば、呼吸の達人であっても接近した瞬間に肉片と化す威力を有しており、鬼殺隊全員の命を削った総力戦がなければ1分ともたずに全滅していたのが事実です。