人間が減量を開始した際、全身の脂肪が均等に燃焼していくわけではない。医学的には脂肪の種類と血流の豊富さ、そして受容体の分布によって「脂肪が落ちる順番」が存在することが知られている。一般に、内臓脂肪をはじめとする代謝の活発な部位から燃焼が始まり、続いて顔周りや四肢の皮下脂肪へと波及する。
なかでも顔面部の皮下脂肪は比較的層が薄く、わずかな体脂肪率の低下でも視覚的な変化が顕著に現れやすい特徴を持つ。お腹や太ももといった大きな部位に比べ、頬やあご下は数グラム単位の脂肪減少でシャープさが際立つ。この落差こそが、「それほど体重が変わっていないのに顔の印象が大きく変化した」と感じられる劇的変化の真相だ。