観測の成否を分けるもう一つの要素が「標高」である。視界を遮る障害物がなく、西側に開けた高台を選ぶことが絶対条件となる。なかでも圧倒的におすすめなのが、石垣島北西部に位置する標高216mの屋良部岳(やらぶだけ)だ。
山頂付近に鎮座する巨岩(トロルの舌)からは、東シナ海を270度見渡す大パノラマが広がる。ここからは障害物が一切なく、西の水平線をストレートに射程に収めることができる。さらに、車でアクセスしやすい御神崎(おがみざき)灯台や、八重山諸島の島々を一望できる川平湾周辺の高台も優れた観測ポイントだ。標高が高ければ高いほど、地球の曲率による影響を抑えられ、台湾の山影をより高く、明確に捉えることが可能になる。