2000年代以降、サンリオは映像コンテンツを通じたキャラクター表現の可能性を劇的に押し広げた。その先駆けとなったのが、TVアニメ『おねがいマイメロディ』だ。従来のファンタジーアニメの枠組みを大胆に破り、シュールでコミカルな世界観と魅力的なライバルキャラクター「クロミ」のブレイクを生み出した。
さらに、その挑戦的な精神は世界展開の戦略においても遺憾なく発揮される。Netflixでグローバル配信された『アグレッシブ烈子』は、商社で働くレッサーパンダの主人公がデスボイスで日常のストレスを吐き出すという斬新な設定で、世界中の働く大人たちの共感をさらった。従来のファンシー路線とは一線を画すこの作品は、サンリオが持つ表現の振り幅の広さを世界に見せつける決定打となった。