中央線へのグリーン車導入における最大のトピックといえば、異例の長さで設定された「無料お試し期間」でした。JR東日本の公式発表資料に基づくと、2024年10月13日よりグリーン車2両を連結した編成が順次営業運転に投入され、2025年3月15日のダイヤ改正前日(3月14日)までは普通車扱いとして運賃のみで誰でも自由に利用できる措置が取られていました。
当時、現場では「タダで2階建て席に乗れる」とあって乗客が殺到し、通勤時間帯には立ち客で通路が埋め尽くされるなど、本来のリラクゼーション空間とは程遠い混雑が発生した日もありました。しかし、2025年3月15日の一斉有料化を迎えたことで車内の空気は一変。現在は追加料金を支払った乗客のみが利用する、本来の静寂と落ち着きを取り戻しています。
中央線グリーン車の運行区間は、東京〜大月間の中央線快速・通勤特快・中央特快・青梅特快・通勤快速・快速列車、および立川〜青梅間の青梅線直通列車です。すべての列車が一夜にして12両化されたわけではなく、編成改造の進捗に合わせた段階的な運用拡大を経て、現在では中央線快速の主力運用が12両編成でカバーされる体制が整っています。駅の発車標やJR東日本アプリのリアルタイム情報画面でも、乗車位置案内とともに「12両(グリーン車連結)」のアイコンが明確に判別できるようになっています。