髙嶋政宏の現在と妻シルビアの絆|怪優が貫く唯一無二の表現と人生観

髙嶋政宏の現在と妻シルビアの絆|怪優が貫く唯一無二の表現と人生観

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髙嶋政宏を語る上で避けて通れないのが、昭和の芸能史に輝かしい足跡を残した「高島ファミリー」の存在です。1987年に映画『トットチャンネル』で俳優デビューを飾り、同年の第11回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、若い頃の経歴はまさに華々しいエリート街道そのものでした。しかし、その裏側には偉大すぎる両親の影と、常に比較され続ける苦悩がありました。

司会者・俳優として国民的人気を誇った父・高島忠夫は、1998年頃から重度のうつ病を患い、長きにわたる闘病生活に入りました。宝塚のトップスターであった母・寿美花代が献身的に夫を介護する姿を、長男である政宏は間近で見守り、自らも家族の支柱として現実と向き合ってきました。2019年に父が88歳で旅立った際、政宏が見せた気丈な振る舞いと感謝の言葉には、家族という重荷と恩愛のすべてを受け止めた男の覚悟が滲み出ていました。

同じく実力派俳優として独自のポジションを築く弟・高嶋政伸とは、かつて確執や不仲が囁かれた時期もありましたが、現在では互いの演技論を尊重し合う良好な距離感を保っています。また、歯に衣着せぬトークで知られるバイオリニストのいとこ・高嶋ちさ子とも折に触れてファミリーの逸話を語り合っており、高島家のDNAに流れる「異常なまでの集中力と情熱」は、各々の分野で鮮烈な個性として結実しています。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。