自動車修理工場や中古車オークション会場への取材を進めると、WEB上の噂以上にシビアな現場実態が浮かび上がってきます。関東近郊の鈑金塗装職人は次のように証言します。
「入庫したホワイトパールのアルファードで、マスキングテープを貼って剥がしただけで純正塗装がパリッと一緒に持っていかれた経験が何度もあります。この070塗装の剥離は、表面のクリア層だけではなくプライマー境界面から剥がれるため、部分補修をしても隣接する別の箇所から再び浮いてくるという、職人泣かせの現象です」
SNSやコミュニティサイトに投稿されたオーナーの声を精査すると、トラブルに直面したユーザーの切実な葛藤が見て取れます。
- アルファード(20系後期)オーナー:「新車から大事に手洗い洗車していたのに、10年目の車検直前に高圧洗浄機を当てたらAピラーが消しゴムのカスのように剥がれた。ディーラーに駆け込んでギリギリ保証延長内でルーフ全塗装してもらい無償で済んだが、あと数ヶ月遅れたら自腹だったと思うとゾッとする。」
- ハイエース(200系)オーナー:「仕事で使っているため屋根の上は見落としがちだった。気づいた時には広範囲がサビ始めており、初度登録から10年と4ヶ月が経過していたため無償保証の対象外と宣告された。見積もりは50万円超えで途方に暮れている。」
このように、「剥がれていることに気づくタイミング」が生死を分ける現実があり、日常的な目視点検を行っていなかったオーナーほど手痛い出費を強いられています。