一人暮らしにおける最大の脅威は、「熱で立ち上がれないのに冷蔵庫に何もない」「自炊する気力が1ミリも湧かない」という補給の断絶です。無理をしてキッチンに立つ必要は全くありません。現代のコンビニエンスストアは、療養食の観点からも極めて優れた補給基地となります。
いざという時に買い出しを頼む、あるいは体調に異変を感じた帰宅途中に確保すべき一人暮らしの体調不良を助ける便利食として、以下のアイテムが挙げられます。
第一にストックすべきは、食欲がない時のゼリー飲料やお粥です。レトルトパウチの白がゆや玉子がゆは、電子レンジで温めるだけで即座に食べられ、常温のままでも一定の水分とカロリーを摂取できます。パウチ型のゼリー飲料は、寝たままの姿勢でもストローから直に補給できるため、激しい倦怠感に襲われている局面の命綱となります。
第二に、調理不要で良質なタンパク質を補える「絹ごし豆腐(小分けパック)」「温泉卵」「茶碗蒸し」です。これらは余計な脂質を含まず、胃壁を保護しながら体力低下を食い止めてくれます。フリーズドライの味噌汁やたまごスープと組み合わせれば、体調不良時におすすめのコンビニ食品だけで完璧な消化器保護食が完成します。
そして忘れてはならないのが、吐き気がある時の水分補給と経口補水液の確保です。嘔吐中枢が刺激されている時は、一気に水分を飲むと胃壁が拡張して再度の嘔吐反射を引き起こします。経口補水液を冷蔵庫から出したばかりの冷たい状態ではなく常温にし、ペットボトルのキャップ1杯程度(約5〜10ml)を5分おきに口に含んで舌下から吸収させる「スプーン1杯飲み」が、脱水から生還するための現場の鉄則です。