ネット掲示板やSNSで「朝日プラザ梅田2」と検索した際、最も多くのユーザーが身構えるのが「事故物件ではないか」という疑念です。事故物件公示サイト「大島てる」や不動産情報アーカイブを精緻に検証すると、このメガマンションが抱える構造的な実態が浮かび上がってきます。
結論から言えば、過去数十年に及ぶ歴史の中で、総戸数数百戸を数える超大規模集合住宅である以上、病死や孤独死、あるいは警察・救急が介入した心理的瑕疵にまつわる記録が複数件ストックされていることは動かしがたい事実です。ただし、現在募集されているすべての部屋が心理的瑕疵を抱えているわけではありません。国土交通省が策定した「宅地建物取引業者による人の死の告知に関するガイドライン」に基づき、過去に重大な事案が発生した部屋に関しては、重要事項説明の義務が発生するため、賃貸借契約の直前で隠蔽されることは法的に不可能です。
では、なぜここまで「やばい」という極端な風評が一人歩きしているのか。不動産流通の専門家は次のように指摘します。「数百世帯が暮らす大規模ワンルームマンションでは、統計学的に自然死や救急搬送の発生確率が一般的な小規模アパートよりも跳ね上がります。ネット上では個別の事案がマンション全体の属性として誇張され、さらに後述する歓楽街至近という周辺環境のバイアスが加わることで、不気味な都市伝説へと変貌を遂げてしまうのです」。