一方で、ネット上の掲示板やSNSで定期的に炎上するのが、運転代行を利用した際の「想定外の高額請求トラブル」です。その最たる原因が運転代行の随伴車高速料金に関する認識不足にあります。
運転代行はドライバーが2名1組で現場へ向かい、1名が依頼者の自家用車を運転し、もう1名が自社の随伴用自動車で後方を追走します。目的地へ向かうために高速道路や有料道路を利用した場合、利用者は「自分の車の高速料金」だけでなく、「後をついてくる随伴車の高速代」も負担する契約になっているケースが圧倒的多数を占めます。さらに約款によっては、随伴車が元の営業エリアへ戻るための「復路分の高速料金」まで請求される事例も少なくありません。
たとえば片道1,500円の高速区間を利用した場合、利用者負担は自己所有車の1,500円に加え、随伴車の往復分3,000円が加算され、高速代だけで4,500円に達します。タクシーであれば当然メーター運賃+実車時の片道高速代のみで済むため、長距離移動で高速道路を利用するケースでは、代行費用の総額がタクシーを数千円単位でオーバーする事態が起こり得ます。
また、往復タクシー代と代行費用の差額を比較する視点も重要です。「最初から飲むと分かっている宴席」であれば、行きもタクシー、帰りもタクシーを使う選択肢が存在します。行きに自家用車を出さず往復タクシーを利用した場合、ガソリン代や日中のパーキング代、代行の深夜割増リスクを完全に排除できるため、移動距離が15kmを超える郊外エリアでは「そもそも最初から車に乗らない」ことが最も安上がりとなる計算が成り立ちます。