金融資産5000万円の日常とは?実は質素な準富裕層の真相と生活実態

金融資産5000万円の日常とは?実は質素な準富裕層の真相と生活実態

金融資産5000万円の日常とは?実は質素な準富裕層の真相と生活実態の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

資産形成の目標として語られることの多い「FIRE(Financial Independence, Retire Early:経済的自立と早期退職)」ですが、5000万円という元本で完全に労働から引退することは現実的なのでしょうか。

欧米発祥の有名な「4%ルール(総資産の4%未満で年間生活費を賄えれば資産が枯渇しないとする経験則)」に当てはめると、5000万円の4%は年間200万円(税引前)です。税金(約20.315%)を差し引いた手取りは約160万円、月額換算で約13万3000円にしかなりません。

単身者で持ち家があり、生活コストを極限まで下げる「リーンFIRE(極小支出でのリタイア)」であれば不可能ではありません。しかし、配偶者や子供がいるファミリー層にとって、年160万円での生活設計は極めてリスキーです。将来の物価上昇(インフレ)、健康保険料や国民年金保険料といった社会保険負担の増大、病気や冠婚葬祭などの突発的支出を考慮すると、5000万円での完全リタイアは無謀と言わざるを得ません。

そこで現実解として圧倒的支持を集めているのが、「サイドFIRE(バリスタFIRE)」という生き方です。生活費の半分(月10万〜15万円)を配当所得や運用益で賄い、残りの半分を好きな仕事や週3〜4日のパートタイム勤務、フリーランスとしての緩やかな労働で稼ぐスタイルです。

「嫌な上司に頭を下げ続けなくても、最悪仕事を辞めても数年は何の問題もなく生きていける」というセーフティネットがある状態は、労働環境に対する心理的優位性をもたらします。会社にしがみつく必要がなくなることで社内での発言が堂々としたものになり、結果として仕事のパフォーマンスが向上して昇進・昇給につながったという皮肉めいた成功談も報告されています。

山崎 陸
著者

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。