船に乗ってポイントへ到着したら、船長の「水深〇メートル、やってみてください」という合図とともに実釣が始まります。一連の基本動作は、以下の4ステップで完結します。
ステップ1:着底の確認(タナ取りの絶対原則)
エギを船の流れる方向とは逆(潮上)へ軽く投入、または真下にフォールさせます。スプールからパラパラと出ていくラインを目で追い、リールのスプールエッジに軽く指を添えてサミングしながら落とします。パラパラと出続けていたラインがフッとたるんだ瞬間が「着底(ボトムタッチ)」の合図です。着底を放置すると即座に根掛かりするため、1秒の遅れもなく即座にベールを戻します。
ステップ2:リズミカルなシャクリ
底から素早くロッドをシャクり上げます。ショアエギングのような大げさなフルスイングは不要です。ロッドを下から上へとパンッパンッパンッと小刻みに3〜5回、リールのハンドルを1回転ずつ巻きながらリズミカルにシャクり、底から2〜4mほどエギを跳ね上げます。
ステップ3:ピタッと止める「ブレない水平ステイ」
シャクリ終わったら、即座にロッドを身体の前でピタリと静止させます。ティップランにおいてイカが抱きつくのは、この「静止している時間(ステイ中の3秒〜7秒間)」だけです。船が波で上下に揺れても、自分の肘や手首のクッションを使ってロッドティップの位置を海面に対して完全に固定し、エギが水中でブレずにスーッと水平移動するようにコントロールします。
ステップ4:アタリの察知と電撃フッキング
ステイ中、全神経を穂先に集中させます。アタリのパターンは主に3つ存在します。
最も明確なのは穂先がクンッと引き込まれる「ラン(引き込み)」。次に多いのが、イカがエギを抱き上げてテンションがフッと抜ける「戻り(抜けアタリ)」。そして穂先がモゾモゾと震える微細な「震動」です。穂先に普段と違う挙動が少しでも出た瞬間、躊躇せず手首を返して鋭くアワセを入れます。この即座のフッキングが決まった瞬間の重量感こそ、ティップラン最大の醍醐味です。