ステマ配合のもう一頭の最高傑作といえば、白毛に近いアシゲの馬体を躍動させたゴールドシップである。JRA(日本中央競馬会)の歴史を見渡しても、これほどまでにファンに愛され、かつ予測不能なレースを見せた馬はいなかった。
ゴールドシップの武器は、他馬が苦しむ荒れた馬場や重馬場を苦にしない無尽蔵のスタミナとパワーだった。皐月賞での「ワープ」と称された内突きや、宝塚記念での圧勝劇。その一方で、120億円以上の馬券が一瞬にして紙屑となった「120億円ポツン出遅れ事件」など、記憶に残り続ける名場面を量産した。破天荒でありながらG1を6勝した実績は、父から受け継いだタフさと底力の賜物だ。