為替相場は刻一刻と表情を変える。1ドル=150円の平穏な場面なら25ドルはきっかり3,750円だ。これが153円に振れれば3,825円、155円までドル高が進めば3,875円へと膨らむ。
単体で見れば数十円の差に過ぎない。しかし、過去10年ほどのスパンで振り返ると景色は一変する。1ドル=110円時代なら25ドルは2,750円。同じ商品、同じサービスを手に入れているにもかかわらず、日本円の財布から出ていく現金だけが1,000円以上増えた。上昇率は約35%〜40%。この「見えない値上げ」こそが、現在の円安環境が個人家計に突きつけている最大の現実だ。