亜鉛華単軟膏と軟膏は何が違う?肌トラブルを防ぐ正しい塗り方・落とし方完全版

亜鉛華単軟膏と軟膏は何が違う?肌トラブルを防ぐ正しい塗り方・落とし方完全版

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医療機関で処方される酸化亜鉛製剤には、名称が酷似した「亜鉛華単軟膏」と「亜鉛華軟膏」が存在します。どちらも主成分は酸化亜鉛(20%)で同一ですが、決定的な違いは有効成分を溶かし込んでいる「基剤(ベース素材)」にあります。

日本薬局方の規格において、亜鉛華単軟膏は動植物性油脂などを主原料とする「単軟膏」を基剤としています。一方の亜鉛華軟膏は、流動パラフィンや白色ワセリン、サラシミツロウなどで構成される「白色軟膏」を基剤に採用しています。この基剤の差が、患部への刺激性や吸湿性に明確な違いをもたらします。

項目亜鉛華単軟膏(単軟膏基剤)亜鉛華軟膏(白色軟膏基剤)臨床現場での使い分け基準主成分と濃度日局 酸化亜鉛 20%日局 酸化亜鉛 20%主成分の消炎・収れん作用は同等基剤の特徴動植物性油脂ベース(単軟膏)鉱物油・石油系ワックス(白色軟膏)単軟膏は接触皮膚炎のリスクが極めて低い浸出液の吸収力非常に高い(ジュクジュク肌向け)中等度(やや油分が強い)分泌液が多いびらん面には単軟膏を優先主な処方対象新生児・乳幼児、超敏感肌、重度のおむつかぶれ小児〜成人、軽度のあせも、慢性湿疹肌の脆弱性やアレルギー歴に応じて選択

皮膚科医があえて「亜鉛華単軟膏」を指定して処方する最大の理由は、添加物や鉱物油による接触皮膚炎(かぶれ)の二次発生を防ぐためです。皮脂分泌が不安定で表皮が成人の半分ほどの厚みしかない赤ちゃんや、バリア機能が崩壊して浸出液が出ている皮膚には、余計な刺激を与えない単軟膏基剤が最も安全な選択肢となります。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。