樹ガーデンが残した圧倒的な記憶は、利用者のリアルな口コミ評判の中にも鮮明に残されています。訪れた人々を魅了したのは、まさに自然と一体化した非日常感でした。
「大仏切通しから歩いてきて、突如森の中に赤いパラソル群が見えたときの感動は忘れられない」「運ばれてくるハーブティーと焼き立てのワッフルを食べながら、木漏れ日とリスの姿を眺める時間は唯一無二だった」といった声がSNSや旅行サイトには無数に寄せられていました。新緑の季節や紅葉の時期には、開店前から長蛇の列ができるほどの熱狂ぶりを見せていたのです。
一方で、現場の過酷さもまたリアルの側面でした。市役所通り側の専用駐車場からアクセスする場合、急勾配のレンガ階段を約150段から200段近く登る必要があり、足腰に不安のある高齢者やベビーカーを押すファミリー層にとっては容易ではない立地でした。「絶景に辿り着く前の息切れが凄まじい」「夏場は蚊や蜂などの虫除け対策が必須」「雨天時はテラス席が使えず全面休業になる」といった、自然環境と背中合わせの体験談も目立ちました。
それでも人々がこの場所を目指したのは、便利で快適な都市型カフェでは決して味わえない「本物の森の息吹」がそこにあったからです。現場に立ち入るための体力を求められ、天候に左右される不便さすらも、訪問者にとっては特別な物語の一部となっていたことが窺えます。