日本工科大学校の評価を決定づけている最大の要因は、産業界とのパイプの太さと高い就職実績です。学校法人摺河学園が運営する同校は、姫路キャンパスを主軸に地域密着型の技術者育成を半世紀以上にわたり継続してきました。関西・山陽エリアの自動車ディーラーや地場有力建設会社、設備インフラ企業の間では「即戦力として計算できる若手が育つ学校」としてのブランドが定着しています。
教育課程の特徴は、座学以上に実技実習へ時間配分を大きく割く構成にあります。教科書上の理論にとどまらず、現場と同じ工作機械や計測機器、診断テスターに日常的に触れるカリキュラムが組まれており、卒業生を受け入れる企業の現場責任者からも「工具の扱いや現場の安全動作が初日から身についている」という肯定的な評価が寄せられています。
一方で、学校の雰囲気や教育方針に対する評価は学生の学習意欲によって二極化する傾向が見られます。技術を身につけて早期に自立したい学生にとっては充実した修業環境となる反面、一般的な大学のような自由なキャンパスライフを期待して入学した層からは「時間割がタイトで課題や実習レポートの負担が重い」といった戸惑いの声も聞かれます。同校の実態は、職人・技術者としての確固たる基礎を叩き込む「職業訓練の場」という側面が色濃く反映されています。