安全にメトホルミンを服用し続けるためには、突発的な事態への対処法と重大なリスクに関する正しい知識が欠かせません。
【飲み忘れたときの対処法】
朝や夕の服用を忘れた場合、気付いた時点でできるだけ早く服用します。ただし、次の服用時間が迫っている場合は抜けた分を飛ばし、次回分から通常通り服用してください。効果を高めようとして「2回分を一度に飲む」行為は絶対に避けてください。急激な血中濃度上昇により重い胃腸障害を引き起こします。
【乳酸アシドーシスの初期症状】
極めて稀ですが、最も警戒すべき重篤な副作用が「乳酸アシドーシス」です。血液中に乳酸が蓄積して酸性に傾く状態で、激しい倦怠感、筋肉痛、嘔吐、腹痛、過呼吸のような息苦しさが初期兆候として現れます。脱水時や大量飲酒時、腎機能低下時に発症リスクが跳ね上がるため注意が必要です。
【造影剤との併用禁忌ルール】
CT検査などで使用されるヨード造影剤との併用は原則禁忌です。造影剤によって一時的に腎機能が低下すると、メトホルミンが体外へ排出されず乳酸アシドーシスを誘発する恐れがあるためです。検査前48時間および検査後48時間は服用を一時中止(休薬)する厳格な運用が定められています。