Webメディアや動画配信者の間では、「話題の新色を買っておけばリセールも有利になる」という言説がまことしやかに語られるケースがあります。しかし、中古デバイス市場の流通実態を追うと、この主張は明確な誤解であることが分かります。
発売直後の数カ月間こそ、新色に対する一時的な品薄感から二次流通価格が高騰する事例は存在します。しかし、発売から1年以上が経過して中古市場にまとまった数の端末が流入するフェーズになると力関係は一変します。中古で購入する層は「状態が良く、無難で飽きがこず、長く使える端末」を求めているため、個性的な新色やビビッドなカラーは買い手がつきにくく、店舗側も在庫リスクを考慮して買取査定額を下げざるを得ません。
リユース業界関係者のデータ分析によれば、過去数世代にわたる特定の新色(歴代のグリーン系やパープル系、ゴールド系など)は、同容量・同状態のブラックやホワイトと比較して、最終的な中古流通価格で平均して7〜12%ほど低値で推移した記録が残っています。「新色だから高く売れる」という思い込みは、長期保有前提であれば完全に崩壊していると言わざるを得ません。