標高2,000メートルを超える山岳地帯に、かつてない人波が押し寄せている。今年ひときわ目立つのは、単なる登山にとどまらない「ARガイド」や「生体データ連携型ネイチャーツーリズム」の存在だ。
富士山五合目では、軽量スマートグラスを装着した登山者たちが、周囲の植生や歴史的背景を空間上に浮かび上がらせながら足を進めていた。混雑緩和を狙った入山制限管理アプリの導入も完全に定着。現地の山岳ガイドは「若い世代の関心がデジタルを通じて一気に跳ね上がった」と声を弾ませる。圧倒的な自然美と先端技術の融合が、新しい登山のスタイルを力強く提示していた。